アートに興味なかった私がアート好きになるまで

キャンドルを好きになっていた私。
東京に上京したての頃、凝ったデザインのキャンドルを集めたくて
キャンドルショップを探していました。
お店を探していたら、キャンドル作りを教えている教室に辿り着きました。
今でこそ多く目にするようになったキャンドル教室が、当時はまだ、ほとんど存在せず
キャンドル作りを学べる場所があることは当時の私には衝撃的で
とても好奇心を掻き立てられました。
すぐに見学に行き、その場で契約をし、正式にキャンドル作りを一から学び始めました。
そこでロウの魅力に触れ、作ることの楽しさに気づき、のめり込んでいきました。
ある程度学び、デザインに意識がいくようになった頃、生み出す壁にぶつかるようになりました。
そして、先生から美術館に行くことを勧められました。
それまで自ら興味を持って美術館に足を運んだことのなかった私。
最初は渋々でしたが、時間があれば美術館に行くようになりました。
そうしてアートの扉を開けました。
五感を通してインスピレーションを得て、新たなアイディアを思いついたり
その時悩んでいることに対してヒントを得ることができたり
様々な作品を通して自分を見つめることができるようになったりと、
たくさん得られるものがあって驚きました。
アートの深みや魅力に気が付いた時、静かにワクワクするような
何か秘密を知ったような気にもなったのです。
キャンドル作りを始めたのは東京でしたが、
アートを好きになったことで、もっと国境を越えて色々なものを見たいと思うようになり
アメリカに移住します。
ご縁を頂いたハリウッドでは映画の小道具を作らせて頂いたり
エンコースティックアートを学びました。
4年ほどの海外生活では、様々なアートに触れました。
街中で踊りだす人たち。唄うホームレス。おしゃれな壁画。
食べたことのない料理。浜辺で売られる作品の数々。
人種や国籍が異なる中で多様性が当たり前の中出逢うすべてが一期一会。
向き合う自分のアイデンティティ。
日常がアートで溢れていました。
そんな日々が日常化してきた頃、帰国することを決めました。
日本で経営学を学ぶにあたり、数年「創ること」から離れていました。
久しぶりに展示会に足を運び作品に触れた際、凝り固まった頭が解き放たれて自由になり
魂が揺さぶられ、自然に涙が溢れました。
いろいろなアートに囲まれていた日々を思い出しました。
アイディアや勉強の為でなくても
こんなにもエネルギーを得ることができるアートの力は素晴らしい!
と改めて感じました。しかし、美術館や展示会に足を運ぶことは、時間を取られます。
忙しく過ごす日本の皆さんがもっと日常的に
「何かから解放されて自由になれる」
ような時間をもつにはどうしたらいいのか。
身近な環境にアートを取り入れるにはどうしたらいいかと考えました。
それがConnita'の香るフォトフレームに繋がっています。
私がアート(ここでいうアートとは様々な意味を持ちます)で沢山の幸せを得たように
沢山の逆境に立ち向かう強さを得たように
より多くの人が、アートに秘められたパワーに気付き
エネルギーを得られるようになりますように。
日々そんなことを想っています。